パブリックコミュニケーションの要諦
どこだったか、X(旧twitter)でポストされていて思わずメモした緊急時のパブリックコミュニケーションに関する作法について。
そこではIAEA(国際原子力機関)が発行している原子力・放射線緊急時におけるパブリックコミュニケーションのガイドブックが紹介されており、その中でも特にPIO(広報担当者)にとってあるべき事例として以下の10点が列挙されていた。
Communication with the Public in a Nuclear or Radiological Emergency
PC-IS.17. GOOD PRACTICES FOR PIOs
以下、原文各項目の抜き出し。→は筆者の意訳
- Empathize and respect the emotions of your audiences
→聴衆の感情に共感し、尊重する - Be honest and open
→正直に、オープンであること - Give people things they can do
→人々が対処できる情報を伝える - Avoid absolutes
→絶対とは言わない(安全や統制できていると言わない) - Admit uncertainty
→不確実であることを認める - Risk comparisons are risky
→リスクを比較することは危険 - Be careful with use of numbers
→数字を用いる際は注意する - Anticipate outrage
→聴衆の怒りを予測する - Don’t delay: the importance of framing
→第一印象が全て。いち早く情報を組み立てる - Never say ‘no comment’
→ノーコメントとは言わない
核・原子力災害というのは最も恐るべき災害のひとつだけに、その対応の最前線の広報担当向けガイドはシンプルながら英知が込められている。
ただこれは企業でも十分活用できるなと思う。当然一般市民に実害が及ぶような事案はまれだとしても見習うべきことは多い。特に聴き手側への共感や尊重、予測することが重要だろう。大抵記者会見などで問題が更に炎上してしまうのは聴衆側の反応を予測しきれずに挑んだ結果だろう(そもそも記者会見を開く判断が遅かったり)。
誰もこんな場面に立ち合いたくないものだが、いざ自分事となってしまったときは役に立つと思う。
ガイドブックは現在もアップされているので興味のある方は参照してみてください。