管理会計のお話
経営企画で主な仕事のひとつ、管理会計。
管理会計と対になるのが財務会計。この財務会計は税務会計とあわせて制度会計と言われ、決まったルールに則って社外のステークホルダーに財務状況、経営成績やキャッシュの動きを提示することが目的。ルールが決まっているのでどのような業界や業種であってもだいたい同じように理解、分析できるし、比較もできる。いわゆる共通言語になっているものです。
一方で管理会計はきまったやり方やルールというのはなく、各社それぞれ独自の方法で行なっています。もちろんセオリーや典型的な手法はあるし、業界ごとに共通の指標、算出の方法はあります。ただ、指標の重みや重要性、何を優先するかは全くもって各社各様。それは対象が内部、経営者(層)に向けたものであるからです。
自由なだけにそれぞれの数値に意味や目的を明確に持たせておく必要があることも大切なポイントです(ただ数値を眺めていても仕方がない)。反対にそれがしっかりとできていれば、管理会計で出てきた数値によって即会社の判断や行動に移すことができます。個人が考えたり悩んだりする感覚の判断から、仕組み・システムとして機能させることができるのです。
私なりに2つの会計を対比すると以下のとおりです。
| 対象 | ルール | 目的 | 本質 | |
|---|---|---|---|---|
| 管理会計 | 社内、特に経営層 | ほとんど なく自由 | 経営状況の 分析・診断 | 意思決定 行動 |
| 財務会計 | 外部ステーク ホルダー | ある、決ま りだらけ | 財務状況、経営 成績の提示 | 経営者の評価 債権者や株主の保護 |
経営企画の人間は、この管理会計とずっと付き合っていくことになります。ルールがなく自由な分、社内全員がひとつでも同じ指標について強烈に意識できるようになればそれだけで強い組織になれると思っています。これを追究し続け、社内に定着・機能させていくことが管理会計のひとつのゴールであって醍醐味でもあると思います。(数値分析バカにならないようにだけは注意)